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Heaven VII

ユーザーレビュー

平均評価

toshi ( 50代/男性 )

おすすめ度

HeavenZを4月2日に受取り、一週間ほど視聴した結果を報告します。このイヤホンの印象を一言で述べると「final audioの新たな挑戦」を感じる製品です。

私は4年ほど前にHeavenの初期シリーズ(S?)を購入したのがfinal audioとの出会いでしたが、このイヤホンも視聴の際に大変驚いたことを記憶しています。これまでに視聴したイヤホンとは全く違い、広大なダイナミックレンジと、メリハリの強いシズル感満載の味付けに驚き購入しました。そして、今回のHeavenZですが、以前のものとは打って変わり、大変ストレートな表現力で勝負する製品なのだと感じました。以前ウイスキーの宣伝文で「何も足さない、何も引かない」という表現がありましたが、このイヤホンにも類似の主張を感じます。とにかく低音から高音まで自然な再生能力が高いのです。

普通のイヤホンは低音の再生能力を強調したり、高温のヌケの良さを謳ったり、音の味付けに注力しますが、このHeavenZは相当に原音に忠実な再生能力を追及しているように感じます。演奏家がステージで創り上げた音がそのままの臨場感で楽しめる製品です。倍音ではではなく基音の再生を追及しているため、楽器の音程が良くわかるのも特徴の一つです。

特にアコースティック楽器で、その違いが強く感じられます。グランド・ピアノのように音域が広い生楽器の音を余すところなく再現してくれます。スタインウェイのように硬質でホールの隅ずみにまで届く音の表情が十分に感じられます。

難点を上げるならば、ベストな状態で視聴するのが難しい点です。イヤーピースのサイズ、耳とのフィット具合、周りの騒音などの影響が大きく左右します。視聴開始からまだ一週間ですが、筐体のエイジングによって音の深み(立体感)が増しているように感じます。どのくらいでベストな鳴りになるのかまだ不明ですが、原音の忠実さと演奏の臨場感に関心のある視聴者にはお勧めの製品です。